ねこちゃんの体重管理② ~我が家の場合・タマラ編~ (ダイエット奮闘記)
皆さん、メリークリスマス♪
気が付けば、もう2021年も終わりですね。
ほぼ毎回つぶやいてますが…時の速さについていけないペットシッターこぐまの熊木です。
嫌々サンタ(というか赤ずきん)のマダムタマラ。
さて皆さま、大変お待たせいたしました。
今回はようやくクリスマス特別編集(?)こぐま家の守護神・マダムタマラのお話です。
「みんな、今日はうちに付いておいでや。」
引っ張りすぎた、体重管理編②。どうしてこんなに引っ張ってしまったのか…
おそらく無意識に、ブログを書くまでに、タマちゃんにミラクルが起きないか期待をしていました。(すいません)
が、現実は厳しい…。続編を来年に持ち越すのもあまりにあんまりなので、今回は「奮闘記」としてお届け致します。(本当にすいません。)
では正直に明かす、【マダム・タマラの体重遍歴】です。
2020年12月中旬
タマラは、大阪府動物愛護管理センター(アニマルハーモニー大阪)さんでの約一年の暮らしを経て、我が家にやってきてくれました。
「推定10才」ながら、魅惑の表情で見つめるタマちゃんの紹介写真に目を奪われ、
こんなにかわいい子(←すでに親バカが始まっている…?)が、一年も里親さんとの出会いが無かった事が不思議でならず、
初めての問い合わせや面会時に、他に里親立候補の方は、本当にいなかったのか、何度も聞いてしまったものです。
(*なぜ私が若い猫さんではなく、シニア差し掛かりのタマちゃんを選んだのか…
大人猫(犬)さんへの思いについては本文後、【加筆】しています。良かったら読んでください☺)
一目見てスルー出来なかった紹介写真がこれ。
スタッフさん曰く、「仔猫を見る際にこの子も見たい。というご希望は何度かあったのですが、結局仔猫をみなさん選ばれるので…」
との事でした。
「仔猫と一緒に登場したら、サイズ感の違いが凄そうやな…」
とついつい、(タマちゃんに対して)不謹慎な思いを抱いたことを覚えています。
問い合わせ → 書類審査 → センタースタッフさんによる我が家の訪問(飼育環境チェック)→ 面会日
を経て、ついに、タマちゃんが我が家に来てくれることになりました。
この時、5.66キロ。(スタッフさんが前日に計ってくれていました。)
我が家に到着直後のタマラ(不安そう)
センターに収容されるまでのタマちゃんの生きざま、収容された経緯は、「プライバシー保護の観点」から情報は頂けなかった為、私は何も知りません。
(推定年齢も、獣医さんが歯と歯ぐきをみて割り出したものなので、確かな年齢も誕生日もわかりません。)
しかし、収容時から(スタッフさんもダイエットを試みてくださったにも関わらず)体重がほぼ変わってないことは、教えて下さいました。
また、収容時には避妊手術もすでにされていた事、さくらねこ印の耳カットも無い事から、勝手な想像ですが、飼い猫として暮らしてきたのかなと考えています。ずいぶん前(仔猫の時かもしれません)に手術をしていたとしたら、ホルモンバランスの関係でどうしても太りやすくなりますし、センターでは毎日フリータイムもあるとはいえ、ほぼケージ内で運動をする機会も限られていた訳だから、うちにきて、食事の調整や歩く量が増えれば、ゆっくりダイエットできるだろう。と、この頃は楽観的でした。
うちに来て最初の数日間
いきなりのハンガーストライキ(食事拒否)。
無理もありません。シニアでの突然の大きな環境の変化、少し前に見ただけの(←面会)ほぼ知らないニンゲン(私)が自分をしゃあしゃあと拉致し、連れてこられた先には、謎のうす茶男子(まるお)、興味深々な顔でガン見しながら接近を試みようとしてくる訳ですから、ストレスのほどは、想像に難くありません。
(以下、初日の様子を写真でお届けします。)
① キャリーからは出たものの、異質なもの(私とまるお)を見る目が鋭いタマちゃん
② からの、早速の若人との攻防。
③ タマちゃんが隠れる事が出来る様に、と用意した林檎に先に入室してしまうまるお。
④ 距離の詰め方を知らない若人。
さて、まずはごはんとお水やな、と早速用意していた、センターで出していたという同じ銘柄のカリカリを丁重にお出ししたところ。。
全く手に付けず、ちゅーるはかろうじて舐めてくれる程度。
焦った私は、パウチや缶のウェットフード、それをカリカリと混ぜたもの、お魚系・チキン系、ハイカロリー美味カリカリ、と、最初のダイエット作戦は無視、とにかく食べてくれるものを探して、買いに行ったり、ネットで調べてポチったり、悪戦苦闘でした。
なんやかんやで3日目には私の枕でくつろぎ出すタマちゃん
ネットで調べたら、液体の色・透明度から言って、
「空腹によるもので、胆汁が混ざっているもの。匂いがせず、繰り返し吐かないのであれば様子見でOK」
とあったので、ちょっと安堵し、いやいや、でも食べてもらわないとお腹空っぽでやばいやん。。。と。
そして…吐いた後、急にお腹がすいてきたのでしょうか。
たまたま当日手に入れてきた、ネット上でもグルメ猫ちゃん御用達といわれ高い、「三ツ星グルメ」をガツガツ食べてくれました。
「…グルメ猫ちゃん・御用達、か…」と何度もつぶやき、安堵した事をよく覚えています。
ちなみにこの絶食直後、体重を計りました。
5.6キロ。なんで??
その後の様子
とりあえず食べてくれるものが出来たことにほっとしつつ、課題はありました。
①「三ツ星グルメ」自体は総合栄養食だけど、高カロリーでシニア猫向きでは無い事。
② フレーバーによっては、着色料など気になるものが含まれていること。
そして三つ目は、まるおが「三ツ星グルメ」に興味深々なことでした。
一緒に寝たいけど近づくとシャーッてされるので距離感を覚え始めたまるお。
(まるお)「それもあるけど…近くにいると三ツ星グルメが手に入ると聞いて。」
すでに自動給餌機を2つセットしていたのですが、まるおが、「三ツ星グルメ」が出てくるほうに走ってきて食べてしまいます。
私が在宅の時は良いのですが、お留守中のごはんは、これでは困ります。
仕方ないので、まるおの方にも「三ツ星グルメ」を混ぜ(役得)、タマちゃんのほうにも、「少し」まるおの食べているピュリナワンを混ぜ、更に少しずつ、どちらの給餌機も、割合が同じものにしていく作戦をとりました。
運よく、これで、三つ目の懸念は解消されました。
(まるお)「近くにいると、良い事があると聞いて。」
(タマラ)「もう解消されてるで。」
残った課題は①と②です。
我が家に馴染んでカリカリも完食するようになったころから、徐々に、「メタボリックな猫ちゃん用」(無添加)に移行していきました。
食いしんぼうタマちゃんが復活してくれたおかげで、半年経ったころには、ほぼ今の「メタボリックな猫ちゃん用」で落ち着いてくれたので安堵しています。
「何でも美味しく頂くで。」
しかし、肝心の体重は…6.5キロまで上がってしまってました。
あれ、センターから来た時、6.55キロやったっけ?と何度も見返したものです。
(正解は、5.66キロ。書面は正直。)
「気のせいちゃうか。」
現在
「メタボリックな猫ちゃん用」2種類(ともに無添加)を混ぜ、ふたりとも完食してくれているので、まずは一安心です。
そして、与える量も、規定の3分の2程度まで抑え(規定量をあげていたら、どんどん太ってしまったので…
1日の最後に残した量で配慮しながら少しずつ、ここまで減らしました。)
あまりに空腹そうなら増やしていく作戦です。
そして、夜は満腹で寝てもらえるよう、(特にまるおはもう一生分、空腹で過ごす夜を味わったから、これからはそんな思いはしなくていい)、
22時に給餌機、ちゅーる1本を半分こ(タマちゃんは少しの白湯で温かく溶いたもの)と、カリカリおやつ(歯磨き兼用)を4粒ずつ食べてもらってます。
あとは、タマちゃんも時々まるおと追いかけっこしたりするうようになりました。(ドタドタ感は半端ないです)
さらっと書きましたが、最初の緊張感あふれるふたりの関係を思い出すと、感慨深いものがあります。
追いかけっこのあと、まどろむふたり。
その成果か、メタボな猫ちゃん用以外が混じっていた頃からは、効果が出てきました。
先ほど計ったところ、タマちゃん、6キロ、ジャストでした。500g減りました!
しかし、譲渡時からはまだ、340g多いです、、。
獣医さんによると、急激なダイエットはよくないので、ゆっくりと、との事だったので、引き続き、量を調整しながら、もう少しお肉が取れるよう、精進していきたいと思います。
(追記:まるおは、また少し太ってしまいました…。タマちゃんの分も食べちゃってる様子。とほほ)
すっかりなじんだ今のふたりとやせっぽちだった頃から小顔になったまるお。と、安定のタマちゃん。
さて次回は…。
ペットシッターこぐまのお仕事について少し紹介しつつ、またいずれ、我が家の猫ズについては、まるおのレスキュー秘話や、まるおの慢性猫風邪についてや、タマちゃんの(オッドアイにみえる)目の事なども少しずつ、書いていきたいと思います。
今回も、最後まで読んで頂き、感謝感謝です。
ありがとうございました!
ペットシッターこぐま
熊木
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【加筆】私が「推定10才」のタマちゃんに決めた訳。
真面目な話をすると、私自身は引き取るなら、「大人猫」と決めていました。
仔猫のお世話が出来るほど、ずっと家に居る訳ではないのと、まだ若い(当時推定2~3才)まるおが、色々学んでくれたらいいな。
という期待を込めて、性格もある程度わかっている(固まっている)、落ち着いた年上猫さんを希望していたのです。
更には、甘えん坊とはいえ、まるおもすでに大人猫だったので、お互いを受け入れてくれる可能性の高さを考慮して、姐さん(♀)猫を。
あとは…これは、ワンちゃんの場合も全く同じなのですが。
保護猫(犬)譲渡界でも、仔猫(子犬)は里親さんが決まりやすいけど、大人の子、さらには中年期以降の子は、なかなかご縁に恵まれにくい。
という現実も、ボランティア活動を通じて知っていました。
私自身が若い猫さんに全くこだわりが無かったので、それならば…。と、里親希望者として大人猫さん一択なのは、自然な流れでした。
誤解の無いようお話すると、仔猫(子犬)さんたちに里親さんが早く決まる事、それはとても素晴らしいし喜ばしい事だと、私は考えています。
その子に早々に里親さんが決まる事で、保護譲渡活動をされてる方に空きが出来、次の、新しく生を受けたか弱い存在が救われるし、
無邪気なうちに家庭犬猫として心身を育めるのは、その子にとってとても幸運で、幸せな事だからです。
でも、保護犬、保護猫さんの里親志望を検討している方がいたら、ふと立ち止まって、大人の子(もしくは中年期以降の子)でも良いのでは…?
と思いを巡らせていただけると嬉しいのです。
彼らは、何かの事情を抱えて、その齢で、譲渡対象になっています。
すでに家庭の愛情と温かさを知っていてそれを失っていたり、過酷な環境を何年も必死に生きて、サバイブ(survive)、生き抜いてきた子たちが殆どです。
初めは子犬仔猫を検討されていた方のうち、何パーセントかの方でも「大人猫(犬)を家族に迎えよう。」となれば、
少しずつでも、大人の子たちへのチャンスの確率が、仔猫(犬)さんたちのそれに、近づいていきます。
もちろん、保護犬保護猫を迎える。という選択がもっともっと広がっていく事がこれからも1番大事だと考えています。
その上で、どんな背景の子たちでも、仔猫(犬)さんたちと同じようにチャンスが巡ってくる、そんな社会になっていけばいいなぁ、と心から願ってやみません。
愛情を注いで心を尽くしてお世話をすることで、大人の子たちも必ず甘えて、なついてくれるようになります。
これは動物保護施設でボランティアをしてきた中で、
例えばスタッフさんたちと、最初は心を閉ざしていた犬猫さん達の関係を見てきたので、確信しています。
「長く一緒にいれないかも…」(ほんの数年の違いです)ではなく、
「この子の後の人生を、安心して穏やかに過ごしてもらえたらこんなに嬉しいことはない。」と一番に思えたら…状況は少しずつ変わっていくのでは…
と考えています。
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