◆ 講師:宮崎徹 先生
◆ テーマ:猫とAIMの未来像
【セミナーアウトプット④】
前回からの続きです。 ご覧頂いてからお読み下さい。
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「AIM」が台紙から剥がれて「ゴミ」に貼り付く
これにより貪食細胞が食べてくれる

と、前回はここまで。
「AIM」の役割・働きによりゴミを掃除する仕組みについてお伝えしました。

ここからは猫のAIMと腎臓病について😸

◆体内至る所でゴミは発生しますが、腎臓は老廃物が集まるところなので一番ゴミが溜まりやすい

◆猫の腎臓病罹患率は非常に高い。
猫飼い主には周知の事実ですね。

◆猫も「AIM」を持っている。
しかもヒトより血中濃度は高い

◆なのに・・・なぜ??
猫はこんなにも腎臓病になってしまうのか??

猫の「AIM」が先天的に機能していないからです。
アウトプット③で「AIM(シール)」は「IgM(台紙)」に貼り付いていて「ゴミ」を見つけると台紙から剥がれて「ゴミ」に貼り付くと書きました。

猫の「AIM」は「IgM(台紙)」と強く結合(特有の配列のため)していて非常に剥がれにくいのです。
台紙からペロッと剥がれて「ゴミ」に貼り付く事が非常に困難なのです。

◆なので、ゴミは貪食細胞に食べてもらえず、ひたすら溜まり続けます。
程度に差はあるもののゴミが溜まり続ける=病状も悪化すると考えられます。

⇨ 猫が腎臓病になる主な原因:「AIM」が先天的に機能しておらずゴミが溜まりっぱなしになっているから。

◆ならば「AIM」を投与すれば腎臓病をコントロール出来るはずと😻

2006年 猫AIM創薬 開始されます。

その後、先生が東大教授時代に多大な寄付金が集まった事はメディアでも大きく取り上げられましたね😸
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【 AIM猫薬の進捗状況 】

●2021年 治験薬開発(レシピ作り)
~2024年 前臨床試験実施
︎前臨床試験とは将来の治験を見据えた、学術的な試験投与。
︎想定を上回る良い結果が出た。
︎実際効果があると証明し現在に至っている。

◆実際薬は出来ているし効果も証明出来ているが、上市するには諸々の手続きが必要。

●︎2024年
~2025年 治験
非臨床試験(猫に投与する前)→臨床試験(実際猫に投与する)

●2026年 承認申請・審査(農林水産省)
︎承認される期間(どれほどのスピードか)は農水省次第。

●2027年 承認・上市(市販)

◆腎臓の薬として上市出来れば、他の病気にも活用出来るであろう、と。
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最短で2027年初旬には上市の可能性もある!!
と非常に現実的なお話を伺う事が出来ました。

続きは【セミナーアウトプット⑤(最終回)】ご覧下さい。
「AIM猫薬」さらに具体的にお伝えします😸

※腎臓病といってもいろいろですがここでは丸っと腎臓病とさせて頂いております。ご了承下さい。