愛犬を留守番させて、帰宅したらクッションやぬいぐるみが食いちぎられて綿が舞っていたり、新聞やカーテン、トイレシーツがビリビリに破られ無残な室内になっていることはありませんか?
留守をするたびに家の中が荒れ放題なんて悲しいですよね。しかし、悲しいのは飼い主だけではなく愛犬も実は悲しいのです。
留守中に愛犬が大暴れする原因は?
留守番をしている愛犬は「このやろー留守番させやがって!!嫌がらせして暴れてやるー!!」なんて実は思っていません。こうした多くの犬たちは留守番中に遊んでくれる相手が居なくて、エネルギーを余らせているのかもしれません。
犬は古来から人と生活を共にするなかで、獲物を追いかけ、知らせる狩猟の仕事が与えられたり、仕留めた獲物を運搬(レトリーブ)する仕事や、放牧されている牛や羊を管理する牧羊犬として仕事を与えられていました。
ペットとして飼育されることが多くなってきた犬たちですが、本能的に備わった仕事熱心な彼らは作業意欲が高い犬ほど仕事がないヒマな状態にストレスを感じてしまうのです。その結果、ぬいぐるみを獲物と見立てて狩りや獲物の解体をしたり、部屋の中のスリッパを別の場所へ運搬するなど自ら仕事を見つけて作業をしているのです。
若い犬、作業意欲の高い犬、エネルギーを持て余している犬にはたっぷりのお散歩を!
毎日たっぷりお散歩しているつもりでも、若くて体力があり、エネルギーを持て余してしまう犬にはまだまだ足りない可能性があります。犬によって年齢や個体差はありますが、小型犬でも若いミニチュアシュナウザーや、ジャックラッセルテリアなどは朝晩1時間のお散歩ではエネルギーの消費が足りない場合もあるのです。
飼い主さんがもっと愛犬とお散歩や遊ぶ時間を作ってあげることが何よりの解決につながりますが、毎日の仕事や家事が忙しく、1日の散歩量や遊びの量を満たしてあげられない場合は、ペットシッターに1~2時間をお散歩代行を依頼することも愛犬のストレス軽減につながります。
犬の体力を上手く消費させてくれて、愛犬の遊び相手として定期的にペットシッターに来てもらうなどすれば、愛犬に良い刺激となります。
まとめ
留守番時に部屋が荒れてしまう原因のひとつとして「エネルギーが余っている場合の解決法」をご紹介しましたが、この他に分離不安によるパニックの場合もあります。
出かける前、暑くもないのに愛犬の息が荒くハァハァしていたり、不安に鳴き続けるなどの行動があれば、不安を取り除くための練習や、不安を和らげるサプリメントなどを取り入れてみることもオススメです。