こんにちは。キャットシッター・モジョの松井です。

このたびの台風19号により、被害を受けられました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
被災地の1日も早い復旧を心よりお見舞い申し上げます。

この日のシッティングも数件ありましたが、どのお宅の猫さんも無事で台風の翌日も元気な姿を確認できたので安心しました。

台風15号の時、我が家のくろすけは雨風の音に怯えて一睡もできませんでした。

台風が去った後、私の足の上で爆睡するくろすけ。

気象研究所のシミュレーションによると、地球温暖化により日本では今後台風の数が増え、より強力になると考えられているそうです。
イザというときに愛猫を守るために日頃の防災・減災意識が必要です。

先日、全日本動物専門教育協会が主催の猫との防災についてのセミナーに参加してきました。
セミナーでは猫と暮らす人がやっておくべき基本の防災をおしえていただきました。

その中で避難時での猫とモノの運び方を体験しました。
体重5㎏の猫さんを想定した錘の入っているキャリーバックと人間用の防災リュック、そして猫さん用の防災グッズをあわせた約9㎏の荷物を実際に持って歩いてみました。
力持ちの私でもこれが中々に大変!
運び出せる重さは女性で10㎏以内といわれているそうです。(男性は15㎏)

その他クレート(ケージ)トレーニングの重要性の講義もありました。
移動用のケージ=動物病院というイメージでケージに気づいただけで逃げてしまう猫さんも多いと思います。
普段から扉をあけたままのケージを置いて好物やごはんをケージで与えてみたり、ケージの外から猫じゃらしで遊んでみるなど。
猫の縄張りのひとつとしてケージを認識して慣れてもらうことも大事だと感じました。

猫の防災で用意しておくとよいリスト

●猫をいれるキャリーバック
●水(硬水は尿石症のリスクが高まるためNG)
●キャットフード
・ドライフード
(賞味期限が長いため災害時に最適)
・ウェットフード
(水分が一緒にとれるのがメリット)
・猫用おやつ(嗜好性の高いもの)
※猫は絶食が続くと肝臓の病気を起こす事があるため食事は重要。
●ハーネス(リード付)
●折りたたみ式のトイレ
・いつものトイレ砂少量
(いつものトイレ砂をトイレに撒くと猫が認識して排泄しやすくなる)
※段ボールをポリ袋で覆って即席猫トイレも作れます
(トイレ砂は新聞紙をちぎったものや、砂、土でも)
●持病の薬(写真も撮っておきましょう)
●猫の写真(迷子時に必須)
●飼い主様との写真(保護時に飼い主である事の証明ができる)
●愛猫の健康手帳
(下記をメモしたものをつくりましょう)
ワクチンの履歴/病歴/健康状態/かかりつけの動物病院/飼い主の情報を記載しておきましょう
●ワクチン証明書(コピー)
●ペット保険の保険証
●夏場は保冷のためのもの
(マットや叩いて冷えるアイスノン)
●冬場はホッカイロ

家の中の対策

●お水を数カ所用意

●自動給餌器
交通網が麻痺してすぐに帰れないときも遠隔操作ができる自動給餌器は便利です。
停電しておらずインターネットがつながっていればごはんを与えられます。
見守りカメラと一体化しているものであれば猫の安否を確認できるかもしれません。
本体自体が倒れないように固定しましょう。

猫さんの場合、環境の変化がダイレクトにあらわれ、急に血尿・血便がでたり膀胱炎になってしまうことすらあります。
特性を考慮したトレーニングも必要ですが、無理な場合は猫さんを変えるのではなく、できることを探してあげることも大事かもしれません。

次回の猫の防災についての1DAYセミナーは2020年2月2日(日)です。

同日に獣医師から学ぶ猫の健康管理についての1DAYセミナーもあります。
こちらは猫がかかりやすい腎臓病に特化した内容です。

どなたでも参加できます。

2/2(日)セミナー「第6回日頃から備える猫のための防災」