いつも家族の誰かが家に居て、留守番をさせたことがないペットや、留守番させると鳴き続けてしまうペット。
少しの時間でも家族と離れることに不安を感じてしまう分離不安の様子はペットと生活を共にするなかで時にお互いの快適さとは遠ざかってしまいがちです。
ペットが感じる不安な気持ちを一瞬にして消すような魔法はありませんが、普段からの接し方やちょっとした行動の積み重ねで気持ちを楽にしてあげることはできます。
絶対に「行ってきます」を言わない。気づかせない。
飼い主さんが出かける前の身支度をしているとき、出かける前、暑くもないのにペットの様子が息が荒くハァハァしていたり、飼い主さんの後を付いて離れない、不安に鳴き続けるなどの行動があれば、ペットは日常の細かな行動から、1人になることの原因を紐付けて不安になっているのかもしれません。
このような場合、ペットに不安な気持ちを感じさせずにお留守番させてあげることが、いちばんの思いやりです。
留守番をさせることの罪悪感から、つい、「いい子にしててね!」「すぐに帰ってくるからね」「帰ったらご褒美をあげるね」と言ってませんか?
不安を感じるペットにはその言葉の意味が、理解ができず、それらは大好きな飼い主さんがこの場を去ってしまう嫌悪刺激のトリガーとなっていることがほとんどです。
不安な気持ちを煽らないためにも、出かける素振りを見せず、まるでトイレや郵便物を取りに行ってすぐ帰るように振る舞うのがベターです。
ペットを不安にさせる行動
私たち人間の何気ない行動をペットは良く観察しています。その一例には以下のような行動も含まれますので、チェックしてみてください。
- 部屋着から外出着に着替える。
- 鍵やカバンを持つ
- 化粧をする。
- 急いで準備して家を去って行く。
普段、用事がなく家に居るときも、外出着を着て過ごすなどして、着替える事と不安がリンクしないように過ごしてみる。
鍵やカバンはペットと一緒の室内に置かず、ペットの目の触れない玄関に置いておく。
鍵の音に反応する場合は、取り扱いに注意する。
外出着と同様に、家に居るときも化粧する日を作るなどして、化粧と不安がりんくしないように過ごし見る。
時間に追われバタバタ用意して外出する人は、落ち着いて余裕を持って用意しましょう。決まった時間よりも早く家を出て見るなども効果的です。
ペットホテルが苦手なペットには
犬の場合、出発前に家の中を逃げ回って、机の下などに隠れてしまう場合などは、預ける前に家の近くを楽しくお散歩してから車に乗せてあげる(送迎に来てもらう)、いつものお散歩時間に合わせて出発するなど、楽しいことと結びつけてあげましょう。
ペットホテルに着いたらいつもよりも美味しいおやつがもらえる、ペットホテルに宿泊中は、ご飯のトッピングに嗜好性の高いレトルトや缶詰がプラスされるといった特別感の演出に協力してもらいましょう。
サプリメントを活用してみる。
分離不安が強い場合、預ける数日前からサプリメントを活用することも有効な場合があります。
子犬が母犬のミルクを飲んで満たされ落ち着いた気持ちになる成分「ミルクカゼイン」が配合されているサプリメントなどを動物病院で処方してもらうなど、ぜひ考えてみてあげてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ペットの不安な気持ちは飼い主さんも不安になってしまいますよね。
安心してお留守番、ペットホテル滞在ができるように、ペットたちが感じる不安な事に早めに気がつき、日頃から向き合ってみてくださいね。