テーマ【コロナだけじゃない!今、注意すべき人獣共通感染症】
講師:徳本一義先生(ヘリックス(株)代表取締役社長/一般社団法人ペットフード協会新資格制度実行委員会委員長/獣医師/MBA)
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一部ですがアウトプットさせて頂きます。(第一回 interpets webセミナーアウトプットも過去記事にございますのでご覧下さい)

そもそも【人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)】とは
『脊椎動物とヒトの間で自然に移行するすべての病気または感染症』のことです。

❇️人獣共通感染症(一部)
狂犬病、カンピロバクター症、レプトスピラ病、パスツレラ症、猫ひっかき病、皮膚糸状菌症、トキソプラズマ症、かいせん、エキノコックス症等々。150種ほどあると言われています!

こんなにたくさんあるのに、日々あまり耳にせず人々はあまり真剣に考えていない意識していないのでは…
⇒それもそのはず、日本は比較的少ないのです。
⇒ではなぜ日本は少ないの下記3つの理由があります。

気候(多くは温帯穏やかな気候)
衛生環境(個々の意識の高さも含め)
家畜衛生対策(家畜を扱う場では常にリスク回避し衛生管理が徹底されている)

とは言え、各地で多数の事例が生じているのも事実です。
⇒どうやってうつるのか大きく2つのパターンがあります。

直接伝播
咬まれる
ひっかかれる
触れる(糞尿に触れてそれが口に入ってしまったり)

間接伝播
ベクター(運び屋)
環境(水や土の中など)
食品

これらからも、むやみやたらに動物に触れたり、噛まれたりする事は避け、不衛生な環境での飲食などを避けたり安心安全な食材を口にしたりと、しっかり自衛する事が大切。そして予防する事は可能だという事が分かります。
特に海外(日本でも注意は必要ですが)では、野生動物(飼い主不明も含む)に触れない事が大切との事

そして私達のようにペットと暮らす上で人獣共通感染症を防ぐには

家庭動物の予防管理(ノミダニ駆除薬など)
家庭動物の衛生管理(トイレを清潔になど)
家庭動物への過剰な接触は避ける(適度な距離感が大切)
感染症のベクター(運び屋)であるダニや蚊に注意

あまり大げさに考えず、猫にベロベロされた後や、うんちやおしっこの片付けをした後はしっかり手を洗うとか日頃からしている基本的な衛生管理をしていれば問題無いと思います^^

セミナーでも取り上げられていた『重症熱性血小板減少症候群( SFTS )』については長くなりましたので次回記事と致します。引き続きご参考ください^^