nterpets主催のwebセミナー第二回「コロナだけじゃない!今、注意すべき人獣共通感染症」講師:徳本一義先生のアウトプットの続きです

150種程有ると言われている人獣共通感染症ですがここ数年ニュースで取り上げられたり話題になっているのが『重症熱性血小板減少症候群( SFTS )』
身近なベクター(運び屋)「マダニ」による感染症です。
❇️マダニに刺咬されたから感染すると言うことでは無く「SFTSウイルスを保有するマダニ」に刺咬されることで感染します。ただどのマダニが保有しているかなんてもちろん我々には分からないのでとにかく刺咬されないことが大切です。

致死率10~30%
有効な治療法、薬剤やワクチンは無い

感染したヒトの血液、体液との接触によりヒトからヒトの感染もあるため、ヒトが直接咬まれないよう注意するのは大前提ですが、この『重症熱性血小板減少症候群( SFTS )』は人獣共通感染症としての怖さもあるのでさらに注意が必要です
マダニが犬や猫に寄生し感染⇒感染した犬猫に咬まれる等血液体液を介してヒトに感染します。

マダニはこれ以外にも下記のような病気のベクター(運び屋)でもありますから、とにかく咬まれないよう注意が必要です。
クリミアコンゴ出血熱
ダニ媒介脳炎
ツツガムシ病
日本紅斑熱

予防策としては、野山に入る時は肌の露出を避けた服装をしたり、自分のカラダや持ち物にマダニが付着していないかなど確認したり、咬まれないよう、持ち帰らないよう注意する事が大切です
猫、犬は「ノミ・マダニ駆除薬」を適切に処置する事で予防出来ます。

新型コロナの影響で人気を避け野山でキャンプやハイキングなど自然と触れ合う事も多いと思います、ワンちゃんも一緒の飼い主様もいらっしゃると思いますのでどうぞお気をつけ下さい。

そしてこういった感染症はたくさんありますが決して動物が悪者になってはいけません。言うまでもなくウイルスも動物も人間を傷つけたいと思っている訳ではないのです。
自衛出来るし万一起きてしまっても通院や投薬など自分で選択出来る「ヒト」がしっかりコントロールしないとと思っています。ヒトが気をつける事が動物を守る事になりますね。