Part2です!
今回は社会化期についてです。
社会化期の説明に入る前に皆さんは
犬の飼育を放棄する主な理由をご存知でしょうか。
数年前ですが、飼育を放棄する理由の割合を調査したものがあります。
1番は飼い主の死亡・病気・入院
2番は犬の問題行動
3番が犬の病気・痴呆・高齢
意外と思う方もいらっしゃると思いますが
病気等よりも問題行動による飼育放棄の方が割合が大きいのです。
そして今回、この問題行動に大きく関わる社会化期について
入交先生の話をもとにお伝えしたいと思います。
まず、社会化というのは飼い犬が人と他の犬等と上手に生活する力と言っていいかもしれません。
それでは
「三つ子の魂百まで」
聞いたことのある人も多いかと思いますが
幼い性格や気性は、年をとってからもかわらないものといった意味です。
社会化期はこの時期の犬バージョンと考えてもらうとわかりやすいと思います。
この時期の経験によって今後が全て決まる!とまでは言いませんが重要な時期であることは確かです。
では社会化期っていつなの?ということになると思いますが
生後3~12週齢頃です。
ペットショップでは7週齢以降の子たちがいます。
これは現在の動物愛護法で定められています。
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスでは8週齢と定められています。
なぜ販売するまでの期間が重要視されているかというと
社会化期に母犬や一緒に生まれた子犬たちと過ごすことで
色々な刺激を受けて特に犬同士の社会を学ぶことが出来ます。
例えば子犬同士じゃれるときの噛み加減
大事なのは適切な期間に適切な環境で過ごしていることです。
そこから飼い主に渡り新しい生活がスタートします。
そしてまだ社会化期は続いています。
ではどのようにしたら社会化出来るのでしょうか。
入交先生が北里大学で設立したパピークラス(犬の幼稚園みたいなもの)では
以下の事をやっていたそうです。
・犬同士の社会化、遊び:犬同士自由にさせる
・呼ばれたら来る練習:どんな状態であれ呼ばれたら来る。これが出来るとリードが外れてしまったときなど役立つ
・おいでと首輪タッチ:散歩させるとき、首輪タッチは苦手な子が多い。理由は犬が本気でケンカしたときに狙うポイントのため
・どんな姿勢でもおいでが出来る:おいでを使う場面は多数
・ハンドリング:犬のどんな場所を触っても大丈夫。獣医さんや他の人が触る際、危険が無いように
・パピーパス:どんな人にでも犬をパスできる。世の中色々なファッションもありますし(笑)
・洋服を着る:おしゃれも出来るが、ケガ等で包帯などまくときに嫌がらない
・色々なものに触れても大丈夫:例えば傘が怖いや杖が怖いなど、そういったことをなるべく無くす
・どんな床材でも大丈夫:いつもと違う地面で歩けなくならないように
・ブラッシング:日頃のケアのため、ケガ等したとき
・歯磨き:歯石や口臭、病気予防
・ケージトレーニング:非常時やお出かけ等に困らない
・お医者さんごっこ:獣医さんにビビらなくなる
・子どもになれてもらう:子どもは予想外の行動に出る可能性があります。そのときにびっくりして噛みついたりしないように
全て身近に起こることですよね。
ほかにも基本的なしつけである
おすわり、ふせ、まて、はなせ、ひろうなもあります。
社会化期は何でも興味を持ち、吸収します。
しかし恐怖行動というものもあり、危険だと感じるとずっとだめになってしまう可能性もありますので注意です。
何が起きても落ち着いていられると安心ですね(^-^)
社会化期が重要ということは伝わりましたでしょうか(笑)
でもうちの子社会化期過ぎてるからもう駄目ね、なんて方
確かに、社会化期と比べると時間はかかるかもしれませんが
出来ないわけではありません。
人も小さい時は何やってもすぐ出来たのに
最近始めたことはなかなか出来るようになりませんよね?(笑)
気長にやっていきましょう(^-^)
最近、ふらっと立ち寄ったイオンモール浦和美園に
しつけ・トレーニング教室がありました。
気になる方は近隣で調べてみてはいかがでしょうか。
次回はCAPP活動についてお伝えいたします。
※今回の内容ですが私が聞いて理解した範囲でお伝えしていますので
誤った理解をしている箇所もあるかもしれません。
参考程度にしていただければと思います。