人畜共通感染症の予防

こんにちは、ペットシッターゆりかごの長岡です。
 
新型コロナウィルスによる武漢肺炎が猛威を振るい、世界中が連日対応に追われていますね。
そんな中でつい先日、ペットを飼っている人にとって気になるニュースが舞い込んできました。
 
 
武漢市で犬にかまれた香港男性2人が肺炎を発症(日刊スポーツより)
 
 
これ以前にも、このウィルスは海産物市場で「コウモリ→ヘビ→人間」と感染した可能性が
高いとされてきましたが、今回はペットとしてより身近な動物から感染したとの症例が、
こうして報じられました。
 
こうなると当然、「このウィルスはペットに感染するのか?」と、とても心配になりますよね。
 
調べてみても、新型というだけあってまだまだ情報は不足しており、現段階では、
感染の可能性はゼロではない、としか言えない状態です。
 
前述した、犬にかまれた人の肺炎発症例のことを考えると、従来の人畜共通感染症(※)と
同様に、飼い主自らが対策していく他ないように思われます。
 

※人畜共通感染症……動物から人へ、人から動物へと病原体が感染すること、あるいは、その感染によって起こる病気のこと

 
ということで、私たち飼い主にできる基本的な対策を、以下にまとめてみました。
 
ペットのまわりを清潔にする
 ・便の始末はすぐに行う(トイレの場所は台所から十分な距離を置く)
 ・犬の散歩途中に落とした便は必ず持ち帰って片付ける
 ・ブラッシング、シャンプーなどは、ペットの健康状態に注意しながら定期的に実施する
 ・鳥かごは、時々、日光や熱湯で消毒する
 ・水浴びの好きな小鳥については、水浴び用の水を毎日取り換える
 
ペットの食品衛生に気をつける
 ・ごはんや水のお皿など、食器は清潔なものを使う
 ・新しいごはんと水を十分に与える
 ・犬や猫については、与えたごはんが余った場合は早めに片付ける
 ・生肉は与えない
 
ペットの体調には注意する
 ・例えば、以下の項目をチェックする
  -元気、食欲はあるか
  -鳴き声、呼吸はいつもと同じか
  -せき、くしゃみをしていないか
  -毛や羽のつやは良いか、逆立ったり抜けたりしていないか
  -目に輝きはあるか、目やに、耳だれ、鼻水などは出ていないか
  -便や尿の状態は正常か(色調、下痢、血便、寄生虫の有無など)
  -発熱はないか
 ・特に、仔犬、猫、ヒナなどの幼獣や、飼い始めたばかりの動物は、念入りに観察する
 
ペットの様子がおかしいときは病院へ連れていく
 ・病気で弱った動物は様々な病原体により合併症を起こすこともあるため、注意する
 ・定期的にペットの健康診断を行っておく(犬や猫のワクチン接種、駆虫なども)
 
ペットと他の動物の接触を避ける
 ・野鳥、他の犬や猫、ネズミなどの侵入を防ぐ
 ・ハエ、ゴキブリ、ノミ、ダニ、蚊などの衛生害虫の駆除に努める
 
ペットのお世話前後には手を洗う
 ・動物を触ったあと、糞の始末などの世話をしたあと、食事の前などには、石けんで手を洗う
 
ペットに噛まれたり引っかかれたりした場合はすぐに洗って消毒する
 ・傷口を水で流し、石けんで十分に洗浄してから消毒する
 ・必要に応じて医師の診察を受ける
 
 
以上になりますが、他にもできることはまだまだあると思います。
 
今後は、新型コロナウィルスの最新情報をチェックしつつ、従来の人畜共通感染症についての
知識もさらに深めていき、ペットとの生活を健康で楽しいものにしていきましょう。


元気がいちばん!
 
 
それでは、今回はこれにて失礼いたします。